身体の不調に打ち勝つ心の在り方:治療効果を高めるマインドセット
サマリー
同じ症状でも治療結果が異なる2人の患者さんの実例から、身体の不調や怪我に向き合う最良のマインドセットについて探究しました。Dr.EKOがスタンフォード大学で得た知識と、日本文化に適合させたトレーニングを通じて、心と身体の真の健康を実現する方法をご紹介します。心の在り方が身体の回復にどれほど影響を与えるか、実例を交えて解説しています。
文字数 1,072文字
難易度 ★★★☆☆(星5つ中3つ)
Dr.EKOです。ご覧くださりありがとうございます。
「あれ?もしかして、どんなに身体へ良いことを、他人が提供しても、受け手の心が良くないと身体は良くならない?!」
「体が早く良くなっていく患者さん達の性格は明るい」
これが気がついた真理です。
つまり、身体が治らない(治りにくい)方は、心に治りきらない何か、生きづらさのような気持ちを抱えていたのです。生きづらさだけでなく、行き詰まりもそうです。これからのことを考えると、不安でしょうがない。いつまでたっても心配が拭えない。こんな状態で良いのだろうか、ぐるぐると自問を繰り返しています。答えが出てしまえば、前向きな気持ちになるのでしょうが、明確な次の一手が分からないからこそ、モヤモヤしますね。
例えば、治療者側から提供する治療法の選択肢をいくつか提示した時の2種類の反応。
1つ目は自分が得たい結果を考えて選択をしてくださる方。
「ぼく、来年の試合に間に合わせたいから今年は充分に体に向き合う時間を作ります!チームメイトには迷惑かけるけれど、必ず来年、恩返しします!」
といった感じです。
治療に対し積極的に熱を込められ、メキメキ回復されていきました。そして、有言実行。翌年、優勝という恩返しをチームへ。
一方、「自分の身体の治療以外」を軸に、治療を選択する方。
「今、練習を休んだら監督に怒られるので、治療期間が短くて済む治療法を選びます」
「え?!でもそうすると再発リスクが高まります。選手生命にも影響しかねません」
「今は痛みを一時的に抑える治療だけしてもらって、後は練習に戻ります。戻りたいんです。」
「痛みを誤魔化すのではなく、何をしても痛みが出ないようにするまで重点的に治療することは時に重要ですよ...」
「いや、休むとチームに迷惑かけるので...それに、同級生に何言われるか分かりませんもの」
時間の制約がある病院内でどうすることもできない状況に胸が痛みました。
この頃私は外科医として最も油が乗っていた頃。そんな時にメスを置き、「手術以外を研究する」なんて言い出すから周りの仲間から「何を馬鹿なことを言ってるんだ?」と半分呆れられました。
しかし、私は自分の経験から体を治したいなら心にアプローチする必要性を痛感していたので自分を信じて探究しました。
そしてどうせなら、自分でできる心の整理術を作れないか?半永久的に生涯ずっと役立ち続ける「自立型トレーニング」が必要だと壮大な夢を描きました。なぜなら、提供者と受領者の2者で成り立つ手法なら、受領者がしんどくなる度に提供者が必要になります。もし提供者がその時都合が悪ければ、受領者は自力で改善できないまま待つ時間を過ごすことになりかねません。
なので、一時的に調子が良い状態を他力的に作り出す従来のいわば依存型のトレーニングではなく、自力でできるトレーニングでないと、わざわざ私が考案に取り組む内容ではないと思いました。一方で、他力型の治療やトレーニングこそ、本当に援助が必要な疾患患者へ、そのリソースが行き渡るべきだと思うからです。病院でもない、とはいえ、完全に1人では不安、そんな中間地点の方を底上げする今ここにない新しい何かが必要ということだけは分かっていました。
そして渡米。メンタル思考トレーニングの聖地、スタンフォード大学でその答えを見つけました。日本文化に適合させ開発したのが、Dr.EKOの各種トレーニングの特徴です。生活、仕事、人生までも真に健康にしてくださいね。
Dr.EKO
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